亜里沙の日記


亜里沙「ふわぁーあ……眠い…………………顔洗わないと……」




~洗面所~


のんたぬ「………」ポテポテ


亜里沙「ん……あ、おはようのんちゃん、どうかしたの?」


のんたぬ「あぃさ……おはようやん」

のんたぬ「あの………あれが取られんやん」ユビサシー


亜里沙「ん?」


【歯ブラシ 歯磨き粉】


亜里沙「歯ブラシの事?」

のんたぬ「そうやん、うちの身長じゃ届かないんよ」

亜里沙「いいよのんちゃん!私が取ってあげるから」スッ

亜里沙「はい!」

のんたぬ「ありがとやん!」シャコシャコ


亜里沙「どういたしまして!」





日記

昨日からお姉ちゃんが修学旅行でいないので今はのんちゃんと私二人で毎日を過ごしてる。

今朝のんちゃんがハブラシを取ろうと必死に頑張っていた、
一生懸命背伸びして取ろうとしていたのが最高に可愛かった。ハラショー!





亜里沙「えーっと…………のんちゃん朝はパンでいいかな?」

のんたぬ「ちょっとまってな!」ガサゴソ

亜里沙「んー?うん」

のんたぬ「フムフム……うん、のんちゃぁもパン!」

亜里沙「はーい」



ジジジジジジジジ


のんたぬ「わくわく」ポテポテ

亜里沙「もーうちょっと待ってねー、もうすぐだから」


チーン


亜里沙「はい、お待たせ!」

のんたぬ「あぃさ、ありがとぉ!」

亜里沙「のんちゃんもミルクでいい?」

のんたぬ「うん!」


コポコポコポコポ


のんたぬ「いただきます!やん!」ムシャムシャパクパク

亜里沙「じゃ、亜里沙も……いただきます!」パクッ



日記

朝はのんちゃんと一緒にトーストを食べた
私がパンでいい?と聞いた時にのんちゃんが見てた紙はお姉ちゃんとのお約束条項だった、きっと朝はパンって書いてたんだろうなー。
それとのんちゃんはお腹が減ってたのか、すごい勢いでパンを食べてた!
でもこぼしたりはしてなかった!
着々とのんちゃんの成長が伺える。





亜里沙「じゃ、私は学校行くね!」

亜里沙「大人しくしててね、お腹が減ったら冷蔵庫にプリンがあるからそれ食べてね?」


のんたぬ「!」

のんたぬ「わかったやん!うち大人しくしてるやん」

亜里沙「よし!じゃあ行ってきまーす!」

のんたぬ「やーん!かえってくるのまってるやーん!」


バタンッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

亜里沙「はっ……はっ………ちょっと遅くなっちゃった……のんちゃん…大人しくしててくれてるかなぁ…?」


ガチャ……バタンッ


亜里沙「ただいまー!のんちゃーん帰ったよー」

・・・・・

亜里沙「………?」

亜里沙「のんちゃーん?」

亜里沙「亜里沙だよー」


ガチャリ


亜里沙「(あれ?いないのかな)」


亜里沙「!」


のんたぬ「すぴー……すぴー…すぴすぴ」


亜里沙「ハラショー!」

亜里沙「なんて可愛い寝顔なの~……」ウットリ


のんたぬ「……ムニャムニャ……えぃち~…………」ポテポテ

亜里沙「(でも、やっぱお姉ちゃんか……あははは……)」

のんたぬ「あ……」

亜里沙「ん?」

のんたぬ「あぃさ………すぴー……」

亜里沙「!」

亜里沙「フフッ……」


日記

昼、学校から帰ったらのんちゃんがお昼寝していた、寝顔がとっっっても可愛かった!
プリンの容器もちゃんと片付けてあった、どんどん色んな事を学習してる!
目覚ましい成長能力!!!
寝言で名前を呼ぶのはお姉ちゃんだけかと思ったらちゃんと亜里沙の名前も口ずさんでくれた。
亜里沙が帰宅した1時間後にのんちゃんは目を覚まし、おかえり!と満面の笑みで言ってくれた。





亜里沙「(お姉ちゃんのお約束条項に『散歩はするべし!』って書いてあったからのんちゃんとお散歩中!)」


のんたぬ「やーんやーんやんやん♪」ポテポテ


亜里沙「(うぅ~……うずうずする……)」


のんたぬ「やん!やん!や~ん♪」ポテポテ


亜里沙「(うぅ……もう一度触りたい…あの尻尾!………よし、意を決して!)」


亜里沙「の、のんちゃん!」


のんたぬ「ん?なに?あぃさ」


亜里沙「その、尻尾モフモフさせてほしい!!!」


のんたぬ「………あぁ……ごめんなしゃぁ……うちのしっぽさんはえぃち専用やん……」



亜里沙「そっかぁ~…(ふられた……)」ガクッ



「あ!」



亜里沙「ん?」


亜里沙「あぁー!雪穂ー!」

雪穂「やっほー!何してんの?こんなとこで?」

亜里沙「ただの散歩だよー雪穂こそなにを?」






のんたぬ「やーんやん」テクテク

のんたぬ「あ、(あぃさとまった…………………しゃあない……まとう……)」


のんたぬ「……………」

のんたぬ「……………」ウトウト


亜里沙「うん、うん!それでね!………はっ!」


のんたぬ「……………」コックリ


亜里沙「あはは雪穂……この話は明日学校でしよっか!」

雪穂「そうだね!じゃ!また明日!」

亜里沙「ばいばーい……!」

亜里沙「………………」チラッ

のんたぬ「…………はっ」プルプル


亜里沙「ごめん!のんちゃん……眠くなっちゃったよね」


のんたぬ「むにゃ…………のんちゃぁ……眠くない……やん」コシコシ


亜里沙「(うぅ~……話長引かせすぎたかも………のんちゃんにも楽しんでもらわないと!)」

亜里沙「ねーのんちゃん!」



亜里沙「おうどんさん買いに行こうか?」

のんたぬ「…」ピクッ


亜里沙「…………」ドキドキ


のんたぬ「スーパー………………行くやん……!」パチッ

亜里沙「……!」

亜里沙「うん!」




日記

夕方にのんちゃんとお散歩した
途中雪穂に会ってちょっと話してたらのんちゃんがおねむになっちゃった……。
おうどんさん買ってあげると言ったらパッチリ目が覚めたみたい♪
家に帰ったら仲良く夕飯におうどんさんを食べました!





亜里沙「のんちゃんはお姉ちゃんの部屋で寝るの?」

のんたぬ「うん………」

亜里沙「一人で大丈夫?」

のんたぬ「…………でもえぃちのお約束条項に………」

亜里沙「(うーん……なんでそんな事を、成長のため……?)」

のんたぬ「じゃあうちねるね!おやすみなしゃぁ」

亜里沙「うん、おやすみ……」テフリー


バタン


亜里沙「(意気揚々と手を振りながら行っちゃったけど大丈夫かな………)」


亜里沙「………………………」

亜里沙「私も寝よっか………」













のんたぬ「……………うぅ…くらいやん…………」


亜里沙「すー……すー………」


ザーー


亜里沙「……………ん……?」


亜里沙「雨だ………」



ザーーーーーー!!!!!



亜里沙「わっ……結構土砂降りに…………………あ、今向こう光った?…」



ゴロゴロ…………ドンガラガッシャーン!



亜里沙「わっ!」


亜里沙「うぅ……雷まで………」


ギィィィィィ


亜里沙「……!?」


のんたぬ「あ、あぃさ……」



亜里沙「の、のんちゃんか……ホッ」


亜里沙「どうしたの?」


のんたぬ「………」モジモジ


のんたぬ「か、かみなり……こわいやん………うぅ……それで……グスッ」


亜里沙「……………!」


亜里沙「いーよ、一緒に寝よっか」


のんたぬ「………!」

のんたぬ「で、でも………おやくそくが……」

亜里沙「亜里沙がなんとか説得しといてあげるから!」

のんたぬ「………!……………グスッ……あぃさ………」


フトンモゾモゾ


のんたぬ「………」ギュッ

亜里沙「大丈夫………………」ギュッ



ガンガラガッシャーン!!!



のんたぬ「!!!」ビグッ

亜里沙「大丈夫だよ、のんちゃん……」ナデナデ

のんたぬ「……グスッ」




モフゥゥゥ


亜里沙「……!」

亜里沙「(あ……のんちゃん……雷を怖がって、尻尾を抱いてるんだ……だから私との間に尻尾が……この感触……)」


モフッ


のんたぬ「……!」


亜里沙「(モ……モフモフ………えへへ………柔らかくて………弾力があって……モフモフするしがいがあるなぁ♪)」モフモフモフモフ


のんたぬ「やん………!やーん!」ジタバタ


亜里沙「あ……ご、ごめんのんちゃん……」


ガンガラガッシャーン!!!!!!!!!!!!


のんたぬ「!!!!!!」ビクゥゥゥ


のんたぬ「……やん……グスッ…」ギュッ


のんたぬ「きょ……今日だけ……」ギュギュッ モフッ


亜里沙「…………!」

亜里沙「…………」ナデナデモフモフ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


亜里沙「やっと雷おさまったな」モフモフモフモフ


のんたぬ「すぴ……すぴ……」

のんたぬ「あぃさ……ありがと……すぴー…………」


亜里沙「(怖かったけど……今日だけは……ナイスかな♪)」モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ





終わり

  • 最終更新:2016-12-19 01:29:06

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